たくさんの 工程と大勢の職人さんが関わって家はつくられていきます。
このマンガでは、在来工法の家づくりの流れに沿って、各工程と職人さんを、おおおづかみに紹介していきます。
基礎ができるまで
土地の条件によって、伐採・整地を行います。
多くの場合、整地は基礎やさんが行います。
《 伐採 》
*えらい=たいへん
《 基礎施工 》
*レベル=基礎の一番上
*こぴっと=シャキッと,標準語化不能
《 基礎排水管 》
*逃げ配管=他の職人さんが入る前に終了させておかなくてはならない配管作業
*がんこな=丈夫な、しっかりした
《 補足 》
■基礎施工時のポイントの一つが“凍結深度”。
凍結深度とは、冬に土が凍る深さです。
基礎はもちろん、給水・給湯管も凍結深度より深い位置に施工する必要があります。
《 補足 》
■暖房にサーマ・スラブ(地中蓄熱式輻射床暖房システム)を使用する場合、特別な基礎工事を行います。
写真は電熱パネルの施工。電熱パネルが土と基礎を暖め、
その輻射(ふくしゃ)熱で建物全体を暖めます。
お施主様には、この頃までに、
屋根や軒天、外壁、サッシの「色」を決めていただきます。
建て方~上棟まで
《 足場 》
《 クレーン 》
《 建て方 》
《 上棟 》
無事、上棟式を迎えることができました。
この後は、まず屋根や外壁などの外周りを固め、雨が降っても屋内が傷まないようにします。
お施主様には、そろそろ、ユニットバスの「色」を決めていただきます。
屋根の完成,外周り,サッシの施工
《 上棟後 》
■上棟後、まずは屋根の野地板と防水シートの施工です。
上棟の日のうちに、そこまで終わるのが理想です。
キムラ工房の家は、構造材が完成後も見える「現し(あらわし)」の造りが多いため、
材を雨に濡らすのは禁物です。
■大工さんは、次は構造材への耐震金物(写真)の取り付け。
さらに、外壁の構造用合板、サッシの施工と続きます。
《 屋根材施工》
■構造用合板の施工,サッシ施工完了
完成後の外観のイメージが出てきました。
■防水シートの施工完了
この上に、外壁仕上げ材を施工していきます。
■外壁木張り施工
家の外側が、だいぶ出来上がってきました。
給排水の屋内配管や電気の配線
《 給排水の屋内配管 》
*食器洗い機が付くと、
給排水の配管数が変わる
《 電気の配線 》
*逃げる:この場合は、逃げ配線の意味。
完成後、隠れる。
下地づくりと仕上げ
大工さんの仕事の進み具合に合わせて、他の職人さんも入ります。
■配管・配線が終わって、大工さんは、家の内側の下地づくりと仕上げに入ります。
この期間は、家の大きさによりますが、大体3か月位です。
《 ユニットバス施工 》
■ユニットバスは、メーカーの職人さんが施工します。
ユニットバスは、大工さんが床や内壁の仕上げに入る前に
設置しておく必要があるので、工事の早い時期に施工されます。
■断熱材を施工した後、天井、床、内壁・間仕切り壁の順番んで仕上げていくのが多くの大工さん。
内壁と合わせて、大工さんの作る造作の家具などのあらましを決めていきます。
■天井と床の仕上げ材を張り終え、室内建具の枠材の加工が進んでいます。
家の外では、外壁の仕上げが同時進行しています。
《 サイディング(外装材)施工 》
《 外壁塗装 》
*養生:職人用語で傷防御や雨防御のこと
室内のイメージができてきた頃、
キッチンや便器、塗り壁・クロスなどの「色」を決めていただきます。
■作り付けの食器棚、カウンター、下駄箱など、大工さんが造作する家具ができあがってきました。
階段が施工される頃になると、家の完成も間近になってきます。
《 システムキッチン搬入 》
■システムキッチンの搬入です。
いよいよ、人の住まいらしくなってきました。
■内壁をクロスや塗り壁で仕上げる場合、大工さんが下地となるプラスターボードを施工します。
《 足場撤去 》
*養生:職人用語で傷防御や雨防御のこと
《 ウッドデッキ施工伐採 》
*1階ウッドデッキの施工は足場撤去後
*なから=だいたい
お施主様には、照明器具、カーテンを選んでいただきます。
大工仕事はほぼ完了。完成までラストスパート
《 薪ストーブ・ステージ施工 》
■薪ストーブ・ステージ施工
色々な職種の職人さんが同時進行で現場に入るのがこの時期。
職人さんのスケジュールをうまく組まないと、お引渡し前に大あわてになってしまいます。
《 ウッドデッキ塗装 》
《 造作キッチン施工 》
*建物に作り付ける造作家具は、
大工さんが作るのが一般的です。
《 塗り壁施工 》
*わにわに=ごちゃごちゃ、へらへらなど多様な意味。
標準語化不可能
《 クロス施工 》
*ちょし=否定の意味。
「無理言っちょし」は「無理言わないで」。
《 造作浴室施工 》
■ユニットバスが室内工事の早い時期に施工されるのに対し、造作のお風呂は、多くの場合、工事の最終段階での施工になります。
大工さん、左官屋さん、設備やさん、3者協力しての施工です
《 設備機器取り付け 》
《 造作建具納入 》
*げにげに=本当に、全くのような意味
《 畳納入 》
《 照明施工 》
《 クリーニング 》
■ついに、床の養生(保護材)も取れ、お引き渡し前のクリーニングをしています。
後は、カーテンを付けるだけです。
*写真の家は、床も色を塗るので、クリーニング後、もう一度塗装やさんが入ります。
《 カーテン取り付け 》
無事完成、お施主様にお引き渡しとなりました。